詳細な送信オプション

ColdFusion では、SMTP メール機能を実装するためにスプール アーキテクチャを利用しています。 cfmail タグがアプリケーション ページ内で処理されていると、生成されたメッセージはすぐには送信されません。 その代わり、メッセージはディスクにスプーリングされ、バックグラウンドで処理されます。 このアーキテクチャには、次の 2 つの利点があります。

ColdFusion Administrator の [サーバ] タブの「メールまたはメール ログ記録」ページで、メッセージのスプールされたメールを ColdFusion Server がチェックする頻度を設定できます。 既定の間隔は 60 秒です。 ただし、ColdFusion の処理が極めてビジーの場合や、メッセージ キューが大量にある場合、スプール間隔の後、しばらくたってから送信されます。

HTML 形式のメール送信

最新のインターネット メール アプリケーションには、メール メッセージ内の HTML コードを読んで解釈する機能があります。 cfmail タグを使用すると、メッセージ タイプを HTML に指定することができます。 type="HTML" 属性 (唯一有効な値であり、規定値は "text") により、処理に必要な HTML タグがメッセージに埋め込まれていることが、電子メール受信クライアントに通知されます。 この機能は、HTML を理解できるメール クライアントにメッセージを送信する場合に役立ちます。 また、HTML 内の # 記号 (たとえば、色の指定に使用するなど) は、bgcolor="##C5D9E5" のように 2 つ重ねて使用することによってエスケープ処理する必要があります。

エラー ログ記録 と未送信メッセージ

SMTP メッセージの処理時に発生したすべてのエラーは、ColdFusion ログ ディレクトリにあるファイル mail.log に記録されます。 ログ エントリには、エラーが発生した日付および時刻のほか、エラーの発生理由に関する診断情報が含まれています。

エラーによって送信されなかったメッセージはすべて、¥CFusion¥Mail¥UnDelivr ディレクトリ (Windows システム)、/opt/coldfusion/mail/undelivr (UNIX システム) にそれぞれ保存されます。 未送信メッセージに対応しているエラー ログ エントリには、UnDelivr ディレクトリに保存されたファイルの名前が含まれています。

ColdFusion Administrator のメール ログ記録の設定については、『ColdFusion 上級管理ガイド』を参照してください。